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シャボン玉 友の会だより<NO.49>
1999年(平成11年) 9月1日


愛を求めて・・・・・ 森田光コ

今年の始め、学校の教師の集会で講演する機会があった。最初に、教育委員会の課長がお祝いの挨拶をされた。終わると同時に、私は拍手をした。だが、場内はシーンとして、われ関せず。来賓の挨拶に、なぜ拍手をしない。

私は頭を殴られたような場違い感と、寒々とした虚ろな気持ちにさせられた。

たとえ主義思想の違いがあっても、それとこれは別だ。と思うのは私だけであろうか。

この教師の集団だけではない。いまの日本人は、物質的には豊かだが、心の貧しい人たちが多くなった。「生きている意味」さえ知らないし、解ろうともしない。

「あなたは何のために生きていますか」と尋ねると、的確な言葉が返って来ない。あっても男性なら「かわいい奥さんと結婚して、子供と楽しい家庭を持ちたい」が関の山。または「もっと大きい車が欲しい」「家を持ちたい」など、物欲ばかりである。

アインシュタインは、即座に「他人(ひと)のためです」と答えたという。他人のためとは、「他人への思いやり」である。孔子の教える「恕(じょ)」であり、キリストの「愛」であり、釈迦の「慈悲(じひ)」であろう。

愛という字は「心を受ける」と書く。つまり、相手の気持ちに応えるという言葉である。

環境間題のテーマは「愛」であり、「共生」である。

愛の反対語は憎と辞典に書いてあるが、マザーテレサは「愛の反対は憎しみではない。無関心だ」と喝破された。

「衣食足りて礼節を知る」は昔の言葉だが、衣食足り過ぎて自己主義になり、己さえ良ければそれで良い、他人(ひと)のことなど知るものか、の無関心派が蔓延(まんえん)してしまった。

戦前戦後は貧しい時代だったが、人々はお互いに助け合い、庇(かば)い合いながらも、夢や希望を持っていた。心の豊かな時代だった。

現在、多くの人が「生きていることに無関心」だから、環境破壊や戦争、殺意なき人殺し、いわれなき差別が、平然と行われているのです。

すべてに「無関心」の生き方が、心の荒廃に益々拍車をかけているのではないでしょうか。

明るい話に切り替えましょう。友の会の会員で、若松在住の縄田良作さんが、財団法人省エネルギーセンター主催の「わが家の省エネ実践コンクール」で、最優秀賞を受賞されました。

その「環境家計簿」が近く冊子になります。次回のたよりでお知らせします。

もう一つ。前回ご紹介した週刊金曜日の「買ってはいけない」が爆発的に売れています。本来、こういう良い本はあまり売れないのが常識ですが、生活者の意識が高まって来た証拠です。まだ読んでない人は本屋にどうぞ。一家に一冊の必需品です。

三つ目。私が作詞、渡辺知子さんが作曲、歌。「生き方を変 えようよ」と「心に夢を」のチャリティーコンサートが小倉の国際会議場で九月十二日(日)に行われます。

身障者八五名を招待して、ポランティアの協刀で、手話を交えて発表します。入場券は大人三十五百円。シャポン玉はこれに特別協賛をしています。

この収益金の一割は二○○二年に北九州市で開催される「車いすバスケットポール世界選手権大会」に寄付されます。

渡辺知子さん

第八回エレクトーン世界大会に於いて最年少十六歳でグランプリ賞受賞。その他、北九州市民文化賞など数々の賞を受賞。NHKのパーソナリティーとしてもレギュラー番組を持つなど、演奏、歌、作詞、作曲、トークとマルチミユージシャンとして活躍中。子供の頃は難病の紫斑病、一九八八年には、クモ膜下出血を経験。どちらも奇跡的に完治。

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