シャボン玉友の会だより石けんQ&A
シャボン玉石けんは酸化防止剤、香料、色素などの化学物質や合成添加物を使用していません。
酸素系 漂白剤について
<Q2>漂白剤についての質問をたくさんいただきましたので、今回まとめてお答えします。
- シャボン玉の漂白剤は川を汚さないのでしょうか。 二十四時間風呂の浄化用洗剤は五○○gで二、○○○円という高価なものですが、成分がシャボン玉の漂白剤と似ているようです。もし同じならばシャボン玉の漂白剤を使いたいのですが。
- 酸素系漂白剤は水中で分解されると過酸化水素が発生するということですね。しかし、過酸化水素は発ガン性物質で、食品への添加は原則禁止となっていると聞いていますが、洗濯・掃除に使用して(衣類に残留するなど)人体に悪影響は及ぼさないのでしょうか。
<A2>
酸素系漂白剤の特徴と成分
弊社の酸素系標白剤は過炭酸ナトリウムです。水に溶けると過酸化水素と炭酸ソーダに解離し、この過酸化水素の中から酸素が出て漂白効果があらわれます。過酸化水素水はオキシドールとして消毒薬の代表であり、泡となった酸素が傷口を消毒します。過酸化水素は水中や空気中で水と酸素に分かれますので、衣類に過酸化水素が残ることはありません。酸素系漂白剤は弱アルカリ性ですので、お肌にも刺激が少なく、又台所ではまな板や布巾の消毒、洗濯機の定期的な掃除にもご使用いただけます。
- 酸素系漂白剤の他に、塩素系漂白剤、還元系漂白剤があります。
塩素系漂白剤は塩素の毒性が強く、使い方によっては毒ガスが発生したり、原液が肌に触れると炎症を起こしたりします。また、脱色力が強い為、色・柄物の漂白には適しません。他社の塩素系漂白剤の中には炭酸塩、界面活性剤、酵素などが含まれているものもあります。
還元系漂白剤は酸素系漂白剤、塩素系漂白剤と逆の反応で、過剰な酸化を中和して漂白します。主に食品の漂白に用いられ、ほとんどが業務用です。炭酸塩、蛍光剤を成分に含んでいることがあります。
過炭酸ナトリウムのみの酸素系漂白剤は水と酸素に分離し、自然界へと戻っていきます。しかし、塩素系漂白剤は塩素自体が人体や自然に有毒なだけでなく、製品に含まれているその他の物質も自然に分解されない為、川や土を汚し、ひいては残留物が生物全体へ悪影響を及ぼすことになるのです。
- 成分は過酸化ナトリウムと酵素だけのようです。ただし価格の高いのが気になります。
- 1の説明と同じです。
■炭 酸 塩 アルカリ性が強く、洗浄補助剤として使用されます。大量に使用すると、河川や下水処理に影響を与え、皮膚特に眼粘膜に直接触れると危険です。 ■酵 素 酵素の活性を有効にするには、四十度以上の温度と長い時間が必要な為、効果はありません。 ■蛍光増白剤 白く染める染料で、発ガン性物質です。「食品衛生法」で食器やふきん、紙ナブキンヘの使用は禁止されており、又ガーゼ、マスク、紙おむつ、ティッシユペーパー、ノートにも添加が禁止されています。 |
以上、シャボン玉友の会だよりNo.42(平成10年9月1日)より