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現在、酵素入り洗剤に添加されている酵素は蛋白分解酵素アルカラーゼ、繊維分解酵素アルカリセルラーゼ、脂肪分解酵素リパーゼですが、これらの酵素は枯草菌から取り出したものです。バイオアクノロジ−により枯草菌を大量製造し、死亡した菌体を粉末にして、合成洗剤にわずかに添加しています。
酵素の活性を有効にするには四○度以上必要で、長時間の洗浄でないと酵素が働き出せず、効果を発揮しません。温水を使用しない場合の洗濯水で、通常洗浄時間が十数分という実情ではほとんど効果はありません。
中でも繊維素分解酵素アルカリセルラーゼを添加した洗剤をバイオ洗剤と呼んでいますが、これは汚れを分解するのではなく、衣類の繊維素を分解するものです。もし効果を発揮すれば、洗濯の度に繊維が傷つくことになります。
また、繊維素は木綿だけにあるので、化繊やウールには効果がないということになります。
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