ボタニカルシャンプーとは植物性シャンプー
石けんお悩み Q1
最近、「ボタニカル」の名前がついたシャンプーが多くのメーカーから発売されていますが、他のシャンプーとの違いがよく分かりません。ノンシリコンとも書いてあり、環境や頭皮にやさしいイメージはありますが実際はどうなのでしょうか。
石けんお悩み A1
「ボタニカル」は日本語で 「植物の」「植物性」という意味の英語です。「ボタニカル シャンプー」とは、「植物性シャンプー」と同 じことであり、以前からある「植物原料の洗浄成分」を謳った商品と大きな違いはございません。
●『ボタニカル』表示の実情
「ボタニカル」には国内に統一基準がないことから、製造業者側でボタニカルの名称を使用した製品を自由に作ることができます。
商品に、植物性原料を使用した成分 (洗浄剤、またはエキスなどの添加物)が入っていれば、ボタニカル商品と名付けて販売できます。洗浄成分は従来品と変わらず「ラウレス硫酸ナトリウム」を使用し、植物成分のエキスやオイルの添加でボタニカルを称しているものもあります。これらの商品は、保存料や防腐剤、酸化防止剤や金属封鎖剤、合成香料等多くの添加物が含まれている可能性があります。
●原料よりも成分表示をチェック
植物原料の洗浄剤については、過去このコーナーで何度もご説明しましたが、「どんな原料から作られた」よりも、出来上がった成分が「石けん」なのか「合成界面活性剤」なのかを成分表示で確かめることが重要です。「ボタニカル」表示であっても、出来上がったものが石油原料で作 られた合成界面活性剤と同じであれば、肌や環境に対する影響はほぼ変わりません。
植物原料から石けんや合成界面活性 剤(ラウレス硫酸ナトリウムやアミノ酸系などさまざま)といった多くの洗浄成分を作ることができるのです。「ボタニカル」 表現があるからといってすべての商品が肌や環境にやさしいとは限らないことをご理解ください。
●『アミノ酸系』、『ノンシリコン』も要注意
その中でも、ボタニカルシャンプーに多く使用されているアミノ酸系合成界面活性剤は「肌に低刺激」といわれていますが、肌への残留の懸念があります。また、 一般的には、石けんやラウレス硫酸ナトリウムなどと比較して洗浄力が穏やかといわれているため、皮脂や角質の汚れ、整髪料などを十分落としきれない可能性があります。そのため、アミノ酸系シャンプーの中にはラウレス硫酸ナトリウムどアミノ酸系以外の合成界面活性剤を併用している商品もあります。成分表示で、アミノ酸系以外の合成界面活性剤がアミノ酸系合成界面活性剤の後に記載されている場合は、気泡性を高めたり、洗浄力を補強することを目的として使用していることが推測されます。また、使う人の体質によって、まれにアレルギーなどの肌トラブルを起こす恐れのある成分も使用されている可能性があるため、「アミノ酸系洗浄剤=肌にやさしい」のイメー ジのみで判断せず、成分表示をしっかりと確認してご判断ください。
最後にシリコンについてですが、これは、傷んだ髪を補修するコーティング作用を持つ添加物です。髪はサラサラになりますが、同時に頭皮にも付着する可能性があります。また、ノンシリコンと表示されていても、代わりにリンス作用のある成分を配合しているものもございます。リンスや柔軟剤は、殺菌剤にも使用される「陽イオン界面活性剤」の一種が使われることもあります。「陽イオン界面活性剤」は細胞膜の破壊や、魚毒性が報告されているものもあるので、使用されている成分の肌や環境への影響も考えて商品選びを行ってください。
頭皮も顔や体、手と同じ皮膚の一つです。頭皮の健康が髪の毛の健康にもつながります。シャンプーは昔ながらの製法で作った石けんでシンプルに洗浄し、頭皮や髪を健やかに保ちましよう。
以上、シャボン玉友の会だよりNo.174より
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