シャボン玉 「粉石けんスノール」はどのように作るのですか。
シャボン玉Q1
シャボン玉粉石けんスノールはどのように作るのですか。 中空粒状とはどのような状態なのですか。
シャボン玉A.1
スプレータワー
ケン化釜で炊きあげた液状の石けん素地は、高さ二五メートルの乾燥塔(スプレータワー)に、まず送られます。スプレータワー上部にはノズルが付いており、そこから石けん素地を噴霧し、熱風で一気に乾燥して、スノールの出来上がりです。
原液はノズルから、小さな粒となって塔の下方へと降りてきます。降りてくる途中、熱風で粒の外側に殻ができ、熱くなった粒の中の水分は殻の一部を破って飛び出し、蒸発します。
この過程はちょうど、トウモロコシを熱し、ポップコーンを作るのと似ています。実の詰まったトウモロコシの粒が、加熱するとはじけてポップコーンになるように、石けんの小さな粒がはじけ、中空粒状の粉石けんとなるのです。
独自の技術で中空粒状化に成功
中空粒状の粉石けんをつくる時の最大の問題は火災です。粉石けんを乾燥させる熱風の吹き出し口は、スプレータワー内で最も高温となります。合成洗剤と同様に、四○○度から五○○度という高温で乾燥することは火災の原因になります。まして添加物を一切入れない、動植物油脂百パーセントの石けんでは火災を免れることはできません。
そこで弊社では、独自の構造を考案し、火災を起こさず、石けんも焦げないようにしています。
これは弊社独特の技術です。
毎日変化する粉を見分ける
粉石けんの粉の状態はその日の温度や湿度、石けん素地が含む水分等によって異なります。試しに噴霧した粉を手で触り、長年の経験や資料を参考に、機械を調節したり、最適なノズルへ替えたりします。握ってみた感じがグラニュー糖のようであれば合格、小麦粉のようであれば調整が必要となります。
「石けんは生き物のようなもの」というのは弊社製造担当者の言葉です。中空粒状粉石けんは生き物を育てるように、一回一回丹精こめて作られています。
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